2023年12月13日(水)にTBS系『水曜日のダウンタウン』で放送された、「スベリー1GP」決勝戦。
この企画は、“最もウケなかった芸人が優勝”という、これまでの常識をくつがえす賞レース。
芸歴16年以上で、推薦者から“スベリ続けている”とされる芸人たちが集結し、事前告知なしでガチンコバトルが繰り広げられました。
ついに決まった“スベリ芸人日本一”。その優勝者と、各芸人のネタや評価を詳しくご紹介します。
■ スベリー1GPとは?
「一番笑いを取らなかった芸人」が勝者になるという、前代未聞のネタバトル。
推薦者には地下芸人に詳しい現役芸人が名を連ねており、本人には知らされないまま出場が決定するというドッキリ形式もユニークな特徴です。
決勝戦には、1回戦を勝ち抜いた4名の芸人が進出。芸歴20年以上のベテランたちによる、味わい深い“スベリ芸”が繰り広げられました。
【決勝進出者一覧とネタ内容】
◉ 1番:芸歴32年「ゆきおとこ」(推薦:永野)
地下芸人界の“スベリレジェンド”として知られる存在。
芸歴32年のベテランで、独特の間と雰囲気で笑いの少ない世界観を維持し、見事に決勝へ。
その安定した“空気感”は、審査員の間でも「狙っていない本物のスベリ」として高評価を受けました。
◉ 2番:芸歴21年「エンジンコータロー」(推薦:モグライダー)
ショートコント3連発で会場を沸かせた(?)エンジンコータロー。
代表的なネタは、
- 「縄跳びしてたらアルマジロになっちゃった」
- 「忍術で診断する“忍者専門のお医者さん”」
- 「情熱的すぎる“ブーメラン先生”」
と、どれも独特な世界観とテンションで構成された内容。
印象的なフレーズ「ヘイ!アルマジーロ!」はSNSでも話題に。
ウエストランドの井口さんからは、「自虐に頼らず、自分の世界観で勝負していた」とのコメントがあり、芸人としての姿勢にも一定の評価が。
◉ 3番:芸歴35年「ギブ↑大久保」(推薦:チャンス大城)
読み方は「ギブアップ大久保」。
1回戦ではネタを飛ばすという大技(?)で話題をさらい、2回戦でもまさかの“再びネタを飛ばす”展開。
本人のキャラクターと、何を言っているか分からないようなテンポで独自の空気を作り出し、結果的にしっかりスベり切った姿にスタジオも大爆笑。
“天然スベリ芸”として、今後さらに注目されるかもしれません。
◉ 4番:芸歴28年「ジャック豆山」(推薦:ハリウッドザコシショウ)
スタジオでは「ちゃんとしゃべれてる時点で二流スベリ芸人」と言われながらも、勢いあるトークと掴みで予想外にウケてしまう場面も。
その後のネタは、ハプニングによる笑いで時間が押してしまい、放送では途中カットに。
観客の反応的には“スベリ切れなかった”印象でしたが、逆に個性が光っていたとも言える芸人でした。
■ スベリー1GP 決勝の最終結果発表!
審査員と観客の合計得点により、順位が以下のように決定しました。
順位 | 芸人名 | 得点 |
---|---|---|
🥇 第1位 | エンジンコータロー | 163点 |
🥈 第2位 | ゆきおとこ | 145点 |
🥉 第3位 | ギブ↑大久保 | 140点 |
第4位 | ジャック豆山 | 62点 |
■ 審査員の総評と評価ポイント
今回の決勝戦の特別審査員は、お笑いコンビ・ウエストランド。
特にエンジンコータローについては、「自虐に逃げず、自分の世界を貫いたスタイル」が高評価につながったとのこと。
“滑ろう”とするのではなく、“結果的にスベってしまう”芸の真骨頂が評価された形となりました。
■ まとめ:優勝者はエンジンコータロー!スベっても夢がある!
2023年のスベリー1GP、栄えある“スベリ芸人日本一”に輝いたのは、エンジンコータローさんでした!
意図せず(あるいは意図して?)観客の反応をかわし続けたその芸風は、見る人によって評価が分かれるものの、独自の世界観が印象的でした。
そして他のファイナリストたちも、それぞれの個性が爆発し、芸歴20年以上のキャリアに裏打ちされた味のあるネタを披露していました。
今後、決勝メンバー4人による“ユニットコント”が実現する可能性もあるとのことで、ますます目が離せません。
今後もこのようなユニークな賞レースから、未知の才能が発掘されるかもしれません。
「スベることも芸のうち」——そんな笑いの奥深さを体感できる企画でしたね。
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