2025年7月13日、TBS系日曜劇場で新たな医療ドラマ『19番目のカルテ』がスタートしました。松本潤が初の医師役に挑戦し、これまでの医療ドラマとは一線を画す「総合診療医」をテーマにした意欲作となっています。今回は、話題の第1話を詳しく振り返ってみましょう。
第1話のあらすじ
舞台は魚虎総合病院
物語の舞台は、地域の中核を担う魚虎総合病院。日本の医療は18もの専門分野に細分化され、それぞれの専門医が高度な治療を行っています。しかし、その一方で複雑な症状を抱える患者がどの診療科を受診すべきかわからず、たらい回しにされる問題も発生しています。
患者たちの苦悩
整形外科では、新米医師の滝野みずき（小芝風花）が、全身の痛みを訴える黒岩百々（仲里依紗）を診察していました。しかし、たった10分の診察時間に黒岩は強いイライラを見せています。サンスポによると、黒岩は検査で異常が見つからないものの、体と心に深い痛みを抱えているキャラクターとして描かれています。
同じく整形外科に入院中の老年男性患者・横吹順一（六平直政）も、足の骨折で入院しているにもかかわらず「喉が痛い」と訴え、専門外だと言われた滝野に「医者なのに風邪も治せないのか」と当たり散らしていました。
徳重晃の登場
そんな中、「総合診療医」を名乗る徳重晃（松本潤）が魚虎総合病院に現れます。Yahoo!ニュースでは、徳重が問診を通して病気を診る新しいタイプの医師として紹介されており、従来の専門医とは異なるアプローチで患者に向き合う姿が描かれています。
注目の演技とキャスト
仲里依紗の熱演
第1話で特に話題となったのは、患者役の仲里依紗の演技でした。松本潤との12年ぶりの共演（前回は2013年の『ラッキーセブン』）となった仲里依紗は、体と心の痛みを抱える黒岩百々役を熱演。シネマトゥデイでは、「このくらいで休んではいけない」と無理をしてしまう現代人のリアルさを見事に表現したと評価されています。
小芝風花の成長
新米医師・滝野みずき役の小芝風花も、患者との向き合い方に悩む若手医師を好演。TBS Topicsによると、小芝は「第1話のゲスト・黒岩百々役の仲里依紗さんと松本さんのシーンで、表面上だけではなく、本当に心が通じ合った瞬間にウルウルときた」とコメントしており、共演者の演技に感動したことを明かしています。
番組の特徴と見どころ
「19番目のカルテ」の意味
番組タイトルの「19番目のカルテ」は、18の専門診療科を超えた総合診療科を表現しています。これまでの医療ドラマが特定の診療科にフォーカスしていたのに対し、本作は患者を全人的に診る総合診療医の視点から医療を描いているのが特徴です。
原作との関係
本作は富士屋カツヒト氏の漫画を原作としており、総合診療医の重要性と現代医療の課題を丁寧に描いています。ciatrでは、原作の魅力と実写化への期待について詳しく解説されています。
第1話の反響と評価
SNSでの反応
第1話放送後、SNS上では「没入感がすごい」「考えさせられる」といった声が多数寄せられました。モデルプレスによると、松本潤と仲里依紗の演技合戦や斬新な演出が話題となり、視聴者から高い評価を受けています。
12年ぶりの共演への注目
松本潤と仲里依紗の12年ぶりの共演も大きな話題となりました。ネット上では「『ラッキーセブン』懐かしい」「2人とも立派な役者に成長した」といった感想が多く見られ、両者の演技力の向上に驚く声が相次いでいます。
次回への期待
第1話では、心臓に先天性の病気を抱える少年・岡崎咲（黒川晏慈）の救急搬送エピソードも描かれており、第2話以降の展開への期待が高まっています。TBS公式サイトでは、咲の兄・拓（杉田雷麟）の献身的な支えと、そこに隠された家族の物語が今後の見どころとなることが示唆されています。
まとめ
『19番目のカルテ』第1話は、従来の医療ドラマとは一線を画す「総合診療医」というテーマを通して、現代医療の課題と患者の心に寄り添う医療の重要性を描いた意欲作でした。松本潤の新たな挑戦、仲里依紗や小芝風花の熱演、そして斬新な演出により、視聴者に強い印象を残しています。
専門医制度の功罪、患者の心の痛み、医療従事者の葛藤など、多層的なテーマを扱いながらも、エンターテインメントとしての面白さも兼ね備えた本作。今後の展開が大いに期待される新たな医療ドラマの誕生と言えるでしょう。
毎週日曜日午後9時から放送される『19番目のカルテ』。第2話以降も見逃せない展開が続きそうです。
※この記事は2025年7月13日放送の第1話の内容に基づいています。
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